自由度の高いセットアップへ: 基本手順を違った視点から

ここまで

ピュアコミュテータはUFRが絡むという性質上、どうしてもU面にステッカーが一つは存在します。

特にUFRステッカーをそのまま保護しようとするとR面の動きが大きく制限され、結果L面やB面でセットアップを行う事になります。(前後の繋がりにもよりますが、BやLを使ったセットアップはあまり筋が良くありません。)

とここまで考えて上位層が使っている手順を覗くと、バッファであるUFRのステッカーをバリバリ吹っ飛ばしてセットアップしたりしています。

どうして...

このような手順はしょうがなく丸覚えするというのも一つの手ですが、結構負担がでかいです。

すこしでも理屈が分かって暗記の負担が減らせれば...という思いで自分なりの考え方を紹介します。

ピュアコミュテータを3つの視点から見る

先ほどの意味不明な手順たちですが、よく見ると結局は今までにみたピュアコミュテータで3点交換をしていることが分かります。

という事で、ピュアコミュテータをもう少し深く見ていきます。

はじめの一歩として紹介した手順です。

この手順を前章で紹介したCOの視点から見ると、3つのステッカーはCO-0, CO-0, CO-1です。

インターチェンジに含まれる UやDは適当に変更しても同じCOグループを保ちながら類似手順を量産できますから、上層にCO-0ふたつ、下層にCO-1ひとつの形にセットアップさえすれば R' D R のインサートを用いて適当に処理できることが分かります。

とっても簡素に言うと、以下のようになります。

R' D R インサートは、上層のCO-0ペアと下層の単独CO-1を処理できる

ところで、この手順は以下のステッカーたちを交換していると見ることもできます。

(よければ実際に回して確認してみてください)

異なる視点から記述された3つのステッカー表記を見ると、

すると、先ほど述べた簡素な文言は以下のように言い換えられます。

R' D R インサートは、上層の任意のペア(CO-n)と下層の単独CO-(n+1)を処理できる

同様に

R U' R' インサートは、上層の任意の単独と下層のペア(上層+2)を処理できる

5手インサートは、上層の任意のペアおよび下層の単独(±0)を処理できる

といった文言が生まれてきます。

それに従い前章のフローチャートは以下のようになります

https://gyazo.com/a8d111ecd7d7b8b512eedce83a39a3f4

UFRの保存に気を使う必要がなくなり、U面やR面を用いたセットアップを積極的に行えるようになります。

例えば、こんな感じ。

他にも様々なセットアップがあります。色々試してみてください。

結び

これにて解説は本当に終わりとなります。

ここまで長い文章を読んでいただき本当にありがとうございます。

拙い表現しかできず自分の思っていたことを伝えきれたとは思いませんが、少しでも感じ取ってくれるものがありBLDやキューブそのものに対する理解を深めてくれたならば大変うれしい事です。